環境活動団体による名画への攻撃の連鎖が止まらない。西ヨーロッパ最大の石油産出国であるノルウェーの首都オスロ。この国立美術館で11月11日、展示中のムンク《叫び》に2人の人物が自らを接着剤で「接着」しようとする騒ぎが発生した。
同館によると、この試みは警備員によって阻止され、3人が拘束。作品は無傷だったという。すでに作品は展示が再開されている。
同館は、ディレクターの名義で「私たちのコレクションや文化遺産全般に対するあらゆる種類の破壊工作に反対する」との声明を発表。「国立美術館はノルウェーの文化遺産を管理しており、私たちのコレクションには重要でかけがえのない作品が含まれている。これは軽い使命ではない」としており、環境保護を訴えるために芸術作品を傷つけようとする活動家らに強く反発したかたちだ。