愛知県とスタジオジブリは、「ジブリパーク」を11月1日に愛・地球博記念公園内に開園させる。
ジブリパークはジブリの世界観を再現したこれまでにない施設。パークの監督は宮崎吾朗が、プロデューサーは岡村徹也が務める。約7.1ヘクタールにおよぶ敷地は愛・地球博記念公園でこれまで使われていなかった場所や既存施設を再整備。エリアは大きく「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」「どんどこ森エリア」の5エリアで構成される。まずは「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「どんどこ森エリア」の3エリアが11月1日にオープンし、「もののけの里」「魔女の谷」は概ね1年後の開園を目指すという。
「青春の丘エリア」は平成初めの住宅地をイメージし、『耳をすませば』に登場する「地球屋」やロータリー広場を再現。また、『猫の恩返し』から「猫の事務所」を猫サイズの木造平屋建てで再現し、家具や小物をミニチュアサイズで制作する。
「ジブリの大倉庫」は、かつての温水プールを活かした屋内の街のような空間。広さは三鷹の森ジブリ美術館の約3倍となっており、『借りぐらしのアリエッティ』に登場するアリエッティとその家族が暮らす家や、彼女たちの目線でみた植物を大きなセットで再現。また、『天空の城ラピュタ』からは廃墟となったラピュタの庭園を再現した「天空の庭」や、空飛ぶ巨大な船を再現した6メートルの船も設置される。また、子供が映画『となりのトトロ』の世界で遊べる部屋も準備されるという。
「どんどこ森」は『となりのトトロ』の「サツキとメイの家」を中心とした昭和の田園景観をイメージ。「サツキとメイの家」の裏山には、「どんどこ堂」と呼ばれる木製遊具が新たに誕生する。
期待が高まるこのジブリパークについて、スタジオジブリの鈴木敏夫は「この仕事を本当にやってよかったなと、感じています。ここには、三鷹の森ジブリ美術館の精神が活きている。百聞は一見に如かず。是非見てほしいです」とコメントしている。