アートコレクティブ・チームラボが、京都市の「京都駅東南部エリアにおける市有地の活用に係る契約候補事業者」の公募において、契約候補事業者に選定された。同事業は、京都市が京都駅東南部エリアにおける市有地で、「新たな価値を生み出す『創造・発信拠点』となる施設」を設置・運営するもの。
同事業においてチームラボは、アートミュージアム、アートギャラリー、市民ギャラリー、カフェなどの施設を計画。同プロジェクトを通してチームラボは、京都市の文化芸術や若者を基軸としたまちづくりの推進に貢献するとしている。
まず、アートミュージアムでは新作をはじめとしたチームラボのアート作品を複数展示予定。世界から人々が訪れる場になることを目指す。同時に、周辺エリアへの回遊性をデザインすることで、エリア全体の活性化にも貢献する。
さらにアートミュージアムは、来館者が観賞するだけでなく、京都市立芸術大学をはじめとした京都の学生が、作品創造の実験の場として使用できるプラットフォームとしても機能する予定だ。ミュージアムには数百台のプロジェクターやセンサー、ムービングライト、基盤になるコンピューターなど、様々なデジタル機器が設置され、ネットワーク化されている。これらの設備や機材に学生が触れる機会を創出し、実践的な教育の場としても機能させる。
アートギャラリーでは、現代美術におけるトップギャラリーとアライアンスを組むことを検討。そのプラットフォームを利用して、著名アーティストの展示や、京都の学生や地域住民とのワークショップの開催も検討しているという。
市民ギャラリーは、京都市立芸術大学の学生をはじめ、京都の芸大生の発表と交流の場となる予定だ。また、多目的スペースとして、自治連合会をはじめとした様々な団体や地域住民の活動の場としても利用することができる。
さらに、カフェも巨大なアート作品のなかに設置する予定となっている。このカフェも、地域の人々が自由に利用することができる。
これらのプロジェクトは、チームラボを代表として、京都・大阪に根差した複数のパートナー企業と共同で遂行される。さらに、地域の活動拠点の運営には、京都市内でまちづくりや地域コミュニティづくり、産業育成等の取り組み実績があるパートナー企業の参画も予定しているという。