第3次補正予算が成立。文化予算はコロナ対策含む551億円

令和2年度の第3次補正予算が1月28日に参院本会議で可決、成立した。一般会計の追加歳出は21兆8353億円という規模のなか、文化関連の予算は551億円となる。

文化庁

 新型コロナウイルス対策を盛り込んだ令和2年度の第3次補正予算が、1月28日に参院本会議で可決、成立した。一般会計の追加歳出は21兆8353億円という規模のなか、文化関連の予算は551億円となる。

 今回の補正予算で文化庁は「コロナ禍における文化芸術活動支援」として、370億円を確保。このうちもっとも大きな比重を占めるのが「コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業」の250億円で、公演や演奏会、コンサート、ライブ、展覧会などの開催や、オンライン配信を含むイノベーティブな取り組みを対象に、文化芸術関係団体・文化施設を支援する。

 このほかの内訳は、コロナ禍の「新たな活動」に向けた文化施設の配信等に必要な機材等の環境整備の支援を行う「文化施設の感染拡大予防・活動支援環境整備事業」(50億円)、大規模公演を支援し、新型コロナウイルスによって萎縮した芸術業界全体の活性化を図る「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン」(70億円)など。

 文化庁は昨年5月の2次補正で「文化芸術・スポーツ活動への緊急総合支援」として580億円を計上しており、3次補正とあわせ、通常の文化庁年間予算規模である1000億円を超えた。

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