岩崎貴宏の個展やアンディ・ウォーホルらの屋上映像祭も。「SHIBUYA SKY」が開業1周年の記念プログラムを開催へ

2019年に「渋谷スクランブルスクエア」に開業した展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」が、その開業1周年を記念する一連のカルチャーコンテンツプログラムを11月1日より開催する。

岩崎貴宏 アウトオブディスオーダー

 2019年に「渋谷スクランブルスクエア」に開業し、国内外で活躍するクリエイティブ集団「ライゾマティクス」の一部門「ライゾマティクスデザイン」が空間演出を手かげた展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」。その開業1周年を記念するため、一連のカルチャーコンテンツプログラムが11月1日より開催される。

 プログラムのハイライトのひとつは、同施設の46階にある「SKY GALLERY」で開催される現代美術家・岩崎貴宏の個展「FOCAL DISTANCE | 焦点距離」。「視点を拡げる」というテーマのもと、作家自身がSHIBUYA SKYの体験からインスピレーションを受けて制作したオリジナル作品を主軸に展開。観る者の視点に潜む焦点距離を変化させることに着眼した、変貌する都市のポートレート的作品を展示する。

岩崎貴宏 コンステレーション

 本展について、岩崎は次のようにコメントを寄せている。「SHIBUYA SKYから見る都市展望の特異性は、まず水平移動することで巨大なパノラマ都市を体感させ、その後、眼下約230メートルの地上に乱立する極小の看板に向けて、瞳孔を一気に開いて垂直落下させる視覚的な体験でしょう。そのような特異な体験をより複眼的にするために、さらに上空からの衛星視点、都市構造の断層、景観の変貌をテーマにした作品を展示します」。

岩崎貴宏 フェノタイピック・リモデリング

 展覧会のほか、アート映画の上映や制作ワークショップなど多岐にわたる活動を行う「イメージフォーラム」による屋上映像祭「IMAGE FORUM FESTIVAL in the SKY」や、渋谷道玄坂に拠点をおくクラブ「CONTACT」のプロデュースによるDJ・ライブイベント「“CONTACT” WITH SKY」(会場はいずれも「SKY STAGE」)も開催される。

CONTACT

 屋上映像祭では、アンディ・ウォーホルの『エンパイア』をはじめ、レン・ライの『リズム』やパールフィ・ジョルジの『ファイナル・カット』などが上映。SHIBUYA SKYの360°のパノラマビューとともに楽しめる映画体験だ。

アンディ・ウォーホル『エンパイア』より
レン・ライ『リズム』より

 これらのプログラムに加え、SHIBUYA SKYコンテンツ映像の上映や、配信チャンネルの開設、オリジナルポストカード付カレンダーのプレゼントなどの企画も展開予定。渋谷の街を展望する同施設で、アートとカルチャーを楽しみたい。

カレンダーのイメージ
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編集部

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