東京・表参道のスパイラルは、蓮沼執太フィルによるオンライン公演「#フィルAPIスパイラル」を8月29日に開催。演奏はスパイラルホールからライブストリーミング配信される。
蓮沼執太は1983年生まれ。楽曲制作のほか、映像やインスタレーションによる作品を発表し、近年は「Compositions」(Pioneer Works、ニューヨーク、2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、2018)など個展を通して、人と人の関係性、人と人以外の関係性について考察を重ねてきた。
蓮沼執太フィルは、2010年に結成された、蓮沼執太がコンダクトする15名のアンサンブルによる現代版フィルハーモニック・ポップ・オーケストラ。2019年にはフジロックフェスティバルへの出演や、日比谷野外大音楽堂で公演をしている。
「#フィルAPIスパイラル」は、総勢14名におよぶ蓮沼執太フィルによる公演。8月26日にリリースされる蓮沼執太フルフィルのデジタルアルバム『フルフォニー』収録曲を中心に、蓮沼執太フィル+ゲストにより編成される。ライブ中はアーティストと観客がオンラインを通じ、夏の夜をともに楽しめる企画も盛り込まれる予定だ。
公演タイトルの「#フィルAPIスパイラル」には、複数のものがつながり、さらなる機能性の拡張を行なうことを指すIT用語「Application Programming Interface(API)」を冠した。蓮沼執太フィルと鑑賞者が、テクノロジーを介して新たなかたちで場と時間を共有できる、デジタルアートコンテンツとしてのライブ体験の可能性を標榜しているという。
公演は8月29日の19時からで、電子チケットの購入によりオンライン視聴することができる。詳細はスパイラルのウェブサイトより確認してほしい。