東京・表参道でMAKI GALLERYを運営する株式会社MAKIが、東京・天王洲にあるTERRADA Art Complexの1階に9月5日、新たなアートスペース「MAKI」をオープンさせる。
「MAKI」は「MAKI Collection」と「MAKI GALLERY」のふたつのスペースで構成。
「MAKI Collection」は、ギャラリーオーナーの牧正大がコレクターとして収集してきた作品を展示。世界の第一線で活躍するアーティストから、今後の活躍が期待される若手アーティストまで、幅広い作品を展示公開する。
コレクションに名を連ねるのは、ジョナス・ウッド、シオ・クサカ、ジェニファー・グイディ、マンゴ・トムソン、サイトウマコト、井田幸昌、サイモン・フジワラなど。
長年収集された数百点の作品から、テーマを絞って公開し、約半年ごとに内容を変更しながら、国内、海外、そしてさまざまな立場でアートに携わる人々の垣根を越えて、日々アートを語り合える場をつくり出すという。
「MAKI Collection」の一角には、ジョナス・ウッドの作品「テニスコート・ドローイング」シリーズ(2016〜18)を展示するスペース「Jonas Room」も設置。同作は2025年にロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)への寄贈が決定しており、それまでの5年間、常設展として同スペースで公開される。
「MAKI GALLERY」では、表参道の「MAKI GALLERY」と同様に、アーティストの新作を中心にした企画展を開催し、作品を紹介していく。最初の展覧会では、アメリカ・ロサンゼルスで活躍する日本人アーティスト、カズ・オオシロの個展を予定。
ギャラリーオーナーの牧は新スペースについて以下のようにコメントしている。「自然に自身と同世代の世界各国のアーティストに注目し、議論し、共にアートマーケットや時代を切り拓いていけるような魅力のあるアーティストの作品をコレクションしていくようになりました。現在ではそういった同世代の、自身の直感にダイレクトに入り込んでくるアーティストのコレクションがメインになり、それを伝えたいためにギャラリーを続け、コレクションを公開し、新たな前衛的な次世代に向かって足跡を残していきたいと思っています」。