テオ・ヤンセンの代表作「ストランドビースト」がミニチュアキットに。「ショップ学研+」で期間限定販売中

7月より兵庫県立美術館で開催予定だった「テオ・ヤンセン展」が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止に。展覧会の開催は叶わなかったが、兵庫会場で販売予定だったというミニチュアキット4点を、「ショップ学研+」より購入することができる。

「ショップ学研+」より

 祖国の海面上昇問題解決のため、芸術と科学を横断する試みを続けるオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン。風を動力源に砂浜を滑らかに進む人工生命体「ストランドビースト」で世界的に知られる。

 「ストランドビースト」とは、オランダ語の砂浜(Strand)と生物(Beest)を組み合わせたヤンセンによる造語。プラスチックのチューブで組まれた骨格と、生き物のような脚の動きが特徴的だ。その動きは、ヤンセンがデルフト工科大学時代に学んだ物理工学を基盤に、コンピュータ上での綿密なシミュレーションによって生み出されているという。

 日本においても、三重県立美術館や札幌芸術の森美術館で個展を開催し、注目を集めたヤンセン。2011年には、リアルな科学キットを付録化する日本の科学雑誌『大人の科学マガジン』によって《ミニビースト》が制作された。ミニビーストは、全長わずか20センチほどの体躯でありながら、ストランドビーストのオリジナル機構が忠実に再現されている。そのクオリティの高さは、ヨーロッパで「現代のダ・ヴィンチ」と称されるヤンセン本人を驚嘆させたという。

 その後、現在までに付録化されたビーストは3点。いずれも発売と同時に即完売するほどの人気で、書店などでの入手は困難だったため、展覧会ではキットのみが販売されてきた。

 20年も、7月からの夏休み期間にあわせて、兵庫県立美術館で「テオ・ヤンセン展」の開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止が決定。展覧会の開催は叶わなかったが、兵庫会場で販売予定だったというミニチュアキット4点は、「ショップ学研+」より9月30日までの期間限定で購入できる。付録化されていない1点を追加した全4種と書籍3冊というラインナップだ。

「ショップ学研+」より
「ショップ学研+」より
「ショップ学研+」より

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