展覧会とアートフェアの複合イベント。「SUBJECT / OBJECT」がホテルアンテルーム京都で開催

これまで立体作品のみを扱うオルタナティブ・アートフェアとして2回開催された「OBJECT」。これが今回、展覧会とアートフェアの複合イベント「SUBJECT / OBJECT」として、ホテルアンテルーム京都を会場に行われる。会期は7月10日〜8月30日。

メインビジュアル デザイン=堤拓也

 「SUBJECT / OBJECT」と題する展覧会とアートフェアの複合イベントが、ホテルアンテルーム京都を会場に開催される。会期は7月10日~8月30日。

 ギャラリー「FINCH ARTS」の櫻岡聡らが中心となって企画する同イベント。「OBJECT」は立体作品のみを扱うオルタナティブ・アートフェアとしてこれまで2回行われたが、複合イベントとしては今回が初の開催となる。

片山達貴 わたしたち、について 2019-2020 Courtesy of the artist

 背景にあるのは、新型コロナウイルスの影響。他者との生活や社会的な活動に見直しが迫られるいま、作品を介したコミュニケーションの可能性や、作品に「接触する」ことの価値を改めて発見することを目指す。

 第1部の展覧会「SUBJECT」(7月10日~8月7日)には、阿児つばさ、片山達貴、川田知志、熊谷卓哉、神馬啓佑、谷本真理、土取郁香、守屋友樹の8名が参加。それぞれが日常的に使用している「芸術言語・メディア・OBJECT」を起点に、現在の状況を反映した新作を発表する。また協力として、批評家・黒嵜想がTwitterやRadiotalkを通して参加する。

土取郁香 I and You (“Apparently there’s this kind of songbird that thinks it dies every time the sun goes down. In the morning, when it wakes up,it’s totally shocked to still be alive―so it sings this really beautiful song.”) 2020
キャンバスに油彩、アクリル絵具、ラッカースプレー Courtesy of the artist

 第2部のフェア「OBJECT」(8月14日~30日)には約50名の作家が参加し、作品数は約200点におよぶ予定。詳細は決定次第、随時発表される。

 入場は無料だが、事前の登録が必要。図録として展覧会終了後にアーティストとともに制作するZINE付きのチケットも販売中だ。そのほかにも、オープニングパーティーやアーティストによるレクチャーがインスタライブで開催予定となっている。

編集部

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