新型コロナウイルスの感染拡大が緩和していた中国・北京では、新たな集団感染が広がり、ふたたび厳戒態勢に逆戻りしている。それを受けて5月より再開しつつあった北京の美術館が、次々と臨時休館となることを発表した。
5月9日に再開した北京民生現代美術館と、29日に新たに開館した私設美術館「X Museum」は、それぞれ6月15日と16日より休館。20日にX Museumで開催が予定されていたパブリック・プログラム「Shy People @ X Museum:Daydreaming」も、当面のあいだ延期となった。
6月12日に再開した798芸術区の木木美術館(M WOODS)は17日にふたたび閉鎖。美術館の再開とともに開幕したグループ展「Collective Care:A House with Many Guests」も、今回の休館にともない中断となった。また、6月20日まで開催予定だった「Gallery Weekend Beijing 2020」の企画のひとつ、「Up&Coming」展も17日に会期途中での終了となった。
いっぽう、5月21日に再開したユーレンス現代美術センター(UCCA)は、政府の感染防止策に従ったうえで開館しているが、来場者数を通常の30パーセントに制限。また、798芸術区と草場地芸術区のギャラリーも予約制でオープンしている。