愛知県の大村秀章知事は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受けるアーティストを支援するため、作品購入の特別枠を設けることを発表した。
大村知事のTwitterによると、3年間で9000万円とされている愛知県美術館の通常の購入枠とは別に、今年度から3年間で1億円の特別枠を設置。若手作家の現代美術作品を重点的に購入するという。
重点を置くのは20歳代から40歳代の日本在住の若手作家の作品。今年度は特別枠の3分の2程度を活用し、30人程度の若手作家から、絵画や彫刻、映像作品等を購入する予定だという。また購入作品は、愛知県美術館でのコレクション展等、様々な機会を通じて、紹介していくとしている。
大村知事は5月1日、県独自の文化支援策として、全国最大となる6億円規模の施策を発表。その際に、文化芸術支援の一環として、愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の購入予算を現状(両館あわせて3年間9000万円)から、少なくとも倍増させる意思を表明していた。今回の発表は、これを踏襲したもの。
新型コロナウイルスに関しては、各地自体が独自の文化支援策を発表しているが、美術館の購入予算にまで踏み込んだ政策は全国的にも珍しい。