東京・六本木のシュウゴアーツが、オンラインで近藤亜樹の展覧会「心に花を」の開催を始めた。開催期間は4月25日〜5月30日で、同ギャラリーでは初のオンライン展覧会となる。
近藤は1987年北海道生まれ。絵を描くことを通して出会った人々や物、場所の記憶や感動を原動力に制作を続けている。2011年に発生した東日本大震災については、当時経験した悲しみに向き合いながら、ガラス板に油彩で1万4000枚以上のイメージを描き、コマ撮りによってアニメーションを制作。そこに俳優の演技を組み合わせ、短編映画『HIKARI』をつくりあげた。
新型コロナウイルスの世界的流行という未曾有の事態に直面するなか、今回のオンライン展覧会にあたって近藤は以下のようにコメントしている。「今日のように目に見えない不安と恐怖に怯え、生きるか死ぬかその二つの選択肢だけでは、人間はおかしくなってしまうでしょう。今、心の栄養を沢山取ることは、今を生きて未来を作るためにとても大切なことだと、私は絵を描きながらそう思います。今こそ想像力を育て、心に花を咲かせてください」。
なお、展覧会ページでは5月2日〜5月6日の期間、オンラインで近藤の映画『HIKARI』を全編公開する予定。特設ページとあわせてチェックしたい。