世界初、未完のダ・ヴィンチ作品を復元。「夢の実現」展に注目

東京造形大学が、レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年目を記念した展覧会「夢の実現」展を代官山ヒルサイドフォーラムで開催。本展では、ダ・ヴィンチの絵画、彫刻、建築、工学系発明品等の未完作品約30点を、最新の研究や技術を駆使して復元展示する。

 

復元中の作品群より、《ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)》。画像左が復元中、右が現状のもの 提供=東京造形大学

 東京造形大学が、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)の没後500年を記念した展覧会「夢の実現」展を代官山ヒルサイドフォーラムで開催する。会期は 2020年1月5日~1月26日。

 本展は、「Zokei Da Vinci Project」というプロジェクトのもと、ダ・ヴィンチの絵画、彫刻、建築、工学系発明品等の未完作品約30点を、最新の研究や技術を駆使して復元し、展示するという世界初の試み。

 ダ・ヴィンチ研究の第一人者である池上英洋(東京造形大学教授)が監修を務め、7名の指導教員のもと、同大学生、大学院生、卒業生ら約100名によって復元作業が進められてきた。

 展示されるのは、復元絵画作品16点、復元彫刻作品1点、復元建築作品2点、復元工学系発明品12点(予定)など。

 制作から500年以上が経ち、傷んでしまった《モナ・リザ》をはじめ、彩色前の下絵の状態のまま放置されてしまった未完の絵画《聖ヒエロニムス》、下から3分の1ほどが切断されて失われている《ジネヴラ・デ・ベンチ》など、ダ・ヴィンチ作品を本来の姿に戻すことを試みる。

編集部

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