ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)。その没後500年を記念し、イギリスの12都市では12の展覧会が同時に開催されている。
ダ・ヴィンチのドローイング作品に注目したこの展覧会「A Life in Drawing」は、イギリスの幅広い鑑賞者にその作品を見せることを目指すものだ。
2月1日〜5月6日の全期中、ローヤル・コレクションから選ばれた絵画や彫刻、建築、音楽、解剖学、工学、地図作成、地質学、植物学などダ・ヴィンチの幅広い興味を反映する144点のドローイングが、ベルファスト、バーミンガム、ブリストル、カーディフ、ダービー、グラスゴー、リーズ、リヴァプール、マンチェスター、シェフィールド、サウサンプトン、サンダーランドの12都市の会場で同時展示されている。
また5月24日〜10月13日には、これら144点の作品を含む200点以上のドローイングが、ロンドン・バッキンガム宮殿のクイーンズギャラリーに集結。これは、イギリスの過去65年において最大のダ・ヴィンチ展となる。同展は、11月22日よりスコットランド・ホリールード宮殿のクイーンズギャラリーへと巡回する(スコットランド展の展示数は80点)。
ローヤル・コレクション・トラストの版画・ドローイング部門の責任者、マーティン・クレイトンは今回の同時個展について次のように述べている。「レオナルド・ダ・ヴィンチのドローイングは国宝です。それは非常に美しいものであり、私たちの芸術家に関する知識の源。イギリスのできるだけ多くの人々がこのユニークな機会を活用してダ・ヴィンチの素晴らしい作品を見て、歴史上もっとも偉大な精神のひとつを覗くこと、そして彼と彼の業績を理解することを願います」。