アーティゾン美術館、開館記念展は「見えてくる光景 コレクションの現在地」。チケットは日時指定予約制を導入

2020年1月に開館するアーティゾン美術館が開館記念展の詳細を発表した。新収蔵作品から約30点が初公開される。

 

新収蔵品のヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》(1924)

 1952年に創設されたブリヂストン美術館を前身とし、今年7月1日に館名を変更した「アーティゾン美術館」が2020年1月18日にオープンを迎えるのを前に、開館記念展の詳細が発表された。

 開館記念展は、同館のコレクションからなる「見えてくる光景 コレクションの現在地」(〜3月31日)。展示は第1部「アートをひろげる」と第2部「アートをさぐる」から構成される。

 第1部「アートをひろげる」では、1870年代のマネの作品から、2000年代のスーラージュまでの約140年間の東西の名品を「ひとつの地平」として並べ、時間、空間を超えた美術の風景を一望するという。出品作家はエドゥアール・マネ、アンリ・ファンタン=ラトゥール、ポール・セザンヌ、ピエール = オーギュスト・ルノワール、ヴァシリー・カンディンスキー、 青木繁、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロック、草間彌生ほか。

新収蔵品のメアリー・カサット《日光浴(浴後)》(1901)

 また第2部「アートをさぐる」では、「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」の7つのテーマから美術を掘り下げる。

青木繁 海の幸 1904

 なお、アーティゾン美術館では日本の美術館では珍しい日時指定の予約制を導入。入館時間を「10:00〜11:30」「12:00〜13:30」「14:00〜15:30」「16:00〜17:30」「18:00〜19:30(金曜のみ、3月20日を除く)」の枠に分け、混雑緩和を目指すという。指定した時間枠内であれば、いつでも入館でき、入館後は閉館まで時間制限なく鑑賞可能だ。ウェブ予約のスタートは11月1日。当日券はウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも購入できる。

アーティゾン美術館外観

編集部

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