アーティゾン美術館、2020年の展覧会スケジュールを公開。鴻池朋子展やヴェネチア帰国展も

2020年1月に開館する東京・京橋のアーティゾン美術館が、20年の展覧会スケジュールを公開した。5つの展覧会を開催する。

 

鴻池朋子 瀬戸内国際芸術祭2019の展示風景

 今年7月の館名変更を経て、2020年1月18日に開館するアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)。その20年の展覧会スケジュールが発表された。

 20年では、開館記念展 「見えてくる光景 コレクションの現在地」(1月18日~3月31日)を皮切りに、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション× 鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 Cosmo-Eggs| 宇宙の卵」(ともに4月18日〜6月21日)、「クロード・モネ─風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館 特別企画(仮題)」(7月11日〜10月25日)、「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」(11月14日~2021年1月24日)の5本を開催。

 なかでも注目したいのが、「ジャム・セッション」と「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展」だ。

 「ジャム・セッション」は石橋財団のコレクションと現代美術家の共演プログラム。その第1回として、芸術の根源的な問い直しを続けるアーティスト・鴻池朋子を迎え、「芸術の生態系をトータルインスタレーションで表現」するという。

 また初の試みとなる「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展」は、ブリヂストン美術館及び石橋財団の創設者・石橋正二郎が1956年にヴェネチア・ビエンナーレ日本館を建設・寄贈したことと、同財団が日本館の支援を行っていることから実現。

 2019年5月に開幕した第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(~11月24日まで)で日本館は、キュレーター・服部浩之のもと「Cosmo-Eggs|宇宙の卵」と題し、美術家、作曲家、人類学者、建築家という異なる専門分野で活躍する4名のアーティストによる作品展示を行っている。本展では、キュレーターやアーティストとともにこの日本館展示を再構築し、紹介する。

第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示風景 撮影=ArchiBIMIng /写真提供=国際交流基金

 なおアーティゾン美術館では、4階展示室の一部に特集コーナー展示を設け、初年度は3期に分けて展示を開催。「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」(4月18日~6月21日)、「印象派の女性画家たち」(6月30日~10月25日)、「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」(11月3日~2021年1月24日)の3展示を予定している。

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