今年4月、銀座に世界旗艦店をオープンし、6月にその旗艦店のギャラリーで「Archives: Bauhaus」展を開催する無印良品が、新たなプロジェクトを発表した。
「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」というこのプロジェクトは、無印良品を運営する株式会社良品計画が、今年4月にオープンした武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス1階の共創スタジオに出店するもの。無印良品初の産学共創店舗となり、日用品や食品などを販売するほか、小商いやイベントなどのスペースも設けられる。
「造形から育まれる『創造的思考力』を実社会の課題解決に応用した新しい価値づくり」という同キャンパスの理念とともに、無印良品は様々な試みを通し、授業から生まれたアイデアを実践できる環境、そして年齢、文化、地域の違いを超えるコミュニケーション、さらに人と地域が学びを通して共に深化/進化する実践的な社会活動の拠点を創出することを目指すという。
オープン時には、「com Studio」と「Open Market」といった新しいサービスもスタート。「com Studio」では、廃材や端材を自由に加工する、子供から大人まで創造力を育む場をつくりだし、関連書籍を揃えたコーナーを設置する。「Open Market」では、同大学が自治体や企業、地域と連携して開発した商品を販売するスペースを設ける。ここで、同大学の学生から募集し、大賞に選ばれたデザインを実際に屋台のデザインとして使用する予定だ。
また、弁当やサンドイッチなどを販売する、学食としてのCaféスペースでは、講演やワークショップ、公開授業の開催など、可変性のあるスペースとして利用できる。
オープニング企画は、「ここから始めよう、みんなの新たな学び舎」。100年先の未来のために何をすべきなのか、来場者の言葉でその空間を埋め尽くす有機的共生型のこの展覧会もあわせてチェックしたい。