冨井大裕が無印良品の商品で作品制作。ATELIER MUJIで「コンポジション —モノが持つルール—」展が開催

既成品を用いて作品制作を行っている彫刻家・冨井大裕が、東京・有楽町の無印良品内にある展示スペース「ATELIER MUJI」で、無印良品の商品を用いた作品を発表する。会期は2018年4月20日〜6月24日。

冨井大裕 無印良品の為の新作プラン 2018 紙に鉛筆 © Motohiro Tomii Courtesy of Yumiko Chiba Associates

 冨井大裕は1973年新潟県生まれ。97年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業、99年同大学院修了(修了制作優秀賞受賞)。既成品に最小限の手を加えることにより、その物が持つ固定化された意味から解放し、「彫刻」のあらたな可能性を模索する作風で知られている。Twitterにて写真「今日の彫刻」を毎日発表しているほか、既存の展示空間や制度を批評的に考察しており、多方面で活動を行っている。

 そんな冨井の展覧会が、無印良品・有楽町店内の展示スペース「ATELIER MUJI」で2018年4月20日から開催されている。この展覧会の特徴は、冨井が無印良品の商品を用いて作品を制作しているという点だ。

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 作品(もの)を作ったあとに必ず指示書(こと)を残すことで知られている冨井。本展について、「この展示では、私がつくった作品(もの)とその指示書(こと)を同じ空間に置きます。そこから見えるものは、私たちがものに対して何気なくやってしまう行為、ちょっとした態度だろうと思います。私たちは、何気ないことからものを育み、ちょっとしたことでものを活かしています。つくるということはそういうことなのだと思っています」とコメントを寄せている。

 冨井が提示する「もの」と「こと」を、無印良品の商品で見るという貴重な機会。店舗に売られている実際の商品と見比べながら楽しみたい。

編集部

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