NEWS / HEADLINE - 2019.3.9

台北ビエンナーレ2020、ゲストキュレーターに哲学者のブルーノ・ラトゥールらが決定

2020年に第12回の開催を迎える台北ビエンナーレ。台北市立美術館が、そのゲストキュレーターに哲学者のブルーノ・ラトゥール、インディペンデント・キュレーターのマーティン・ギナール=テリンを迎えると発表した。

左からブルーノ・ラトゥール、マーティン・ギナール=テリン Courtesy Taipei Fine Arts Museum

左からブルーノ・ラトゥール、マーティン・ギナール=テリン Courtesy Taipei Fine Arts Museum

 1998年に第1回が開催され、今月10日に第11回の幕を下ろそうとしている台北ビエンナーレ。主催の台北市立美術館が、哲学者のブルーノ・ラトゥール、インディペンデント・キュレーターのマーティン・ギナール=テリンを第12回の共同キュレーターとして発表した。

 ラトゥールは1947年生まれ、主な著書に『科学論の実在―パンドラの希望』(産業図書、2007)、『社会的なものを組み直す―アクターネットワーク理論入門』(法政大学出版局、2019)など。美術との関わりも多く、ドイツのカールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター(ZKM)では3つの展覧会のキュレーションを行った。

 いっぽう、ギナール=テリンはパリ拠点のインディペンデント・キュレーター。展覧会「Reset Modernity!」(ZKM、2016)を含め、4つのプロジェクトでラトゥールとコラボレーションした経験を持つ。現在はイラン・テヘランに巡回する同展のほか、オーストラリアでのレジデンシー・プログラムの企画などを行っている。

 通常より早いキュレーター発表となった今回。これは、より多くのリソースとサポート、そして実験する時間を2人に提供し、第11回のキュレーターたちと意見の共有・議論を行うためだという。

 ラトゥールとギナール=テリンは次回の方向性について、「ポスト・ネイチャー―生態系としての博物館(Post Nature- A Museum as an Ecosystem)」と題された前回の論点を引き継ぎながら、さらに地政学的・地誌的な問題を探求すると述べている。