女性への礼讃。テート・ブリテンが女性アーティストだけの大規模なグループ展を開催

イギリスの主要美術館であるテート・ブリテンが、過去60年間の重要な女性アーティストを対象とした展覧会「Sixty Years(60年)」を2019年4月22日から開催する。モナ・ハトゥムやサラ・ルーカスなどの作品が集まる本展は、1960年代から現在までの女性アーティストの動向を示すもの。

サラ・ルーカス Pauline Bunny 1997 © Sarah Lucas

 イギリスのアートシーンを牽引するテート・ブリテンが、過去60年間イギリスで活躍した女性アーティストを対象とした展覧会「Sixty Years(60年)」を開催する。モナ・ハトゥムやサラ・ルーカス、ブリジット・ライリーなどのアーティストによる約60作品が、 初めて一堂に会する。

 1960年代から現在までのイギリスのアートシーンおよび女性アーティストの動向を示す本展では、メアリー・マーティンからアンシア・ハミルトンまで、絵画や写真、彫刻、ドローイング、映画を扱う様々な世代のアーティストたちによる多種多様な作品を展示する。

リネット・イアダム・ボークアイ The Generosity 2010 © Lynette Yiadom-Boakye

 同館の館長、アレックス・ファークハーソンは本展についてこう語る。「ターナー賞やテートの展覧会プログラム、現代美術の収蔵の歴史は、過去60年間のイギリス美術史における女性の重要な役割を反映しています。今回の展覧会『Sixty Years』は、1960年代から現在に至る英国でもっとも重要なアーティストの功績を称える重要な機会を提供します。」

 なお、19年は、テイト・モダンでナターリヤ・ゴンチャローワやドラ・マール、ドロテア・タニング、テート・ブリテンでローズ・フィン・ケルシーやジョアンナ・ピオトロヴスカなどの女性アーティストの個展も開催予定となっている。

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