東京都町田市が計画する「(仮称)町田市立国際工芸美術館」。この開館時期として、2024年度を目指すことがわかった。
同館は、町田市が世界でも数少ない版画専門の美術館・町田市立国際版画美術館に隣接するかたちで、芹ヶ谷(せりがや)公園内での開館を目指してきたもの。2013年に建設の方針が決定し、15年の時点で基本設計が完了していた。当初は19年度の開館を予定していたものの、財政上の理由によって開館が延期。昨年6月の市議会でも予算の承認が得られなかった。
これを受けて市側は美術館単体の整備ではなく、「子供と体験」を大きなコンセプトに掲げ、芹ヶ谷公園も含めた「面的な」整備を目指す方針に転換。今後市議会で審議され、3月28日にも可否が決定する予定だ。
同館は、今年6月に閉館する町田市立博物館の工芸美術部門収蔵品を引き継ぐため、その収蔵予定分野はガラスと陶磁器が中心となる(町田市立博物館の民俗資料は教育委員会に所属予定)。予定点数は当初4900点とされていたが、現時点では未定。
美術館建築はシーラカンスアンドアソシエイツが基本設計を担当したが、基本設計についても見直す予定だという。