風間サチコ初の作品集刊行記念。銀座 蔦屋書店で中尾拓哉とのトークイベントが開催

現代美術家・風間サチコが昨年11月に刊行した初の作品集『予感の帝国』。これを記念し、東京の銀座 蔦屋書店で美術評論家・中尾拓哉とのトークイベントが開催される。

『予感の帝国』表紙

 徹底したリサーチと鋭い批評眼に基づきマンガ表現を思わせる木版画を制作、現在・未来につながる歴史の暗部を彫り起こしてきた現代美術家・風間サチコ。その初となる作品集『予感の帝国』(朝日出版社)が2018年11月に刊行されたのを記念し、東京の銀座 蔦屋書店で美術評論家・中尾拓哉とのトークイベントが開催される。

 風間は1972年東京都生まれ。98年より木版画を中心とした作品を発表し、これまで「ヨコハマトリエンナーレ 2017」、「光州ビエンナーレ 2016」、「2015 アジアンアート ビエンナーレ」(台中)、「六本木クロッシング 2013」(東京)などに参加してきた。

風間サチコ

 また18年には埼玉の原爆の図丸木美術館で個展「ディスリンピア2680」を開催。優生思想がもたらすディストピア的な理想の国家のイメージを巨大な木版画で表現し、注目を集めたことは記憶に新しい。

 『予感の帝国』は、最新作である《ディスリンピック2680》をはじめ、20年にわたる画業で制作された主要作品を掲載。書き下ろしマンガも収録されている。

『予感の帝国』より

 今回のトークイベントでは、どこからナンセンスな画面が生まれ、コミカルなオーラが放たれているのか、風間作品の土台となっているものを2人が探る。

編集部

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