塩田千春の大型新作がGINZA SIXに登場。6隻の船が吹き抜け空間を彩る

これまで草間彌生、ニコラ・ビュフらが作品を展示してきたGINZA SIXの中央吹き抜け。同空間に、2月27日から10月31日にわたって、塩田千春の新作インスタレーション《6つの船》が登場する。

《6つの船》イメージ画像

 草間彌生、ダニエル・ビュレン、ニコラ・ビュフといったアーティストの作品が空間を彩ってきた、GINZA SIXの中央吹き抜け。2月27日から10月31日にかけ、同空間に塩田千春の新作《6つの船》が登場する。

 塩田千春は1972年大阪府出身。京都精華大学芸術学部洋画専攻を卒業後、ハンブルグ美術大学に入学。その後ブラウンシュバイク美術大学に在籍し、マリーナ・アブラモヴィッチに師事。ベルリン芸術大学ではレベッカ・ホルンに師事し、現在もベルリンを拠点に活動。空間に糸を張り巡らせた展示や、履き古された膨大な数の靴を使った展示など、大規模なインスタレーションで知られる。ヴェネチア・ビエンナーレ、モスクワ・ビエンナーレといった国際展にも多数参加してきた。

《6つの船》イメージ画像

 GINZA SIXで今回発表される《6つの船》は、全長5メートルの6隻の船からなる作品。船は人や物だけでなく、時間をも運びながらいずれかの方向に前進するものであり、「存在とは何か。生きているとはどういう意味なのか。私たちは何を求めて、どこへ向かおうとしているのか」を追求してきた塩田氏の問いに共鳴する。

 塩田は今回の展示に際して、度重なる震災や空襲を乗り越えてきた銀座を「日本の歴史の象徴」とするとともに、「約25年前、銀座の画廊を見て、なんとかここで個展ができないかとクタクタになりながら、カバンの中に作品のポートフォリオを入れて歩き回っていました。アーティストとして作品を作って発表をしていくという壁の高さをただ思い知ったのも銀座でした。今回、GINZA SIXの吹き抜けを使って作品の発表ができることをとても嬉しく思います」と、個人の思い出を交えたコメントを寄せている。

 森美術館で今年行われる自身過去最大規模の個展「塩田千春展:魂がふるえる」(6月20日〜10月27日)にも注目が集まる塩田。GINZA SIXでいち早くその作品をチェックしてはいかがだろうか。

塩田千春 Photo by Sunhi Mang

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