今年第6回となる「アート021 上海コンテンポラリー・アートフェア」が、11月8日から11日まで上海エキシビジョン・センターで開催される。
ガゴシアン、デイヴィッド・ツヴィルナーなど18ヶ国30都市から103のギャラリーが出展する今回のフェアでは、ギャラリーブースに加えて「アプローチ」や「ビヨンド」「ビヨンド・エクステンド」「デツアー」などの特別セクションが設けられている。
例えば、「ビヨンド」セクションは、パブリック・エリアに大規模な絵画、彫刻、インスタレーション作品を展示するパブリック・アートプログラム。伝統的なアートフェアのブースの外で世界中のアーティストの作品を体験する機会を鑑賞者に提供する。
今回の「ビヨンド」セクションでは、東京のホワイト・ストーン・ギャラリーが、日本のアーティスト・小松美羽のライブ・ペインティング・パフォーマンスを披露。小松は、指で絵を描くという独特な制作方法で知られており、着物を着て行うパフォーマンスは、上海のオーディエンスにとって新たな体験となるだろう。
また、今年新たに設立された「デツアー」セクションでは、カリフォルニアを拠点とするセザー・ガーシアがキュレーターとなり、知識や言葉、人間関係、自然環境、そして価値観と信念のシステムなどがどのようにグローバル化に影響されているかを探求する。
なお今回は、ラテンアメリカや東ヨーロッパ、中央アジア、南アジアなど新興市場のギャラリーを新たに紹介することで、多様性と包括性を追求し、国際的な現代美術の優れたショーケースをつくりだすことを目指す。