末永史尚は1974年山口県生まれ、絵画の本質的な問題について思索を重ねながら作品を制作してきた。多くの個展やグループ展で作品を発表し、近年では埼玉・所沢で行われた「引込線 2017」に参加した。
本展で展示される作品は、日常目にしているメジャーなどと同じサイズの立体パネルを制作し、その表面を模したように着彩したもの。キュレーターのカトウチカが「彫刻でも、日用品でもない何か。object=ものであると同時に絵画でもある何か」と例えるその作品は、末永が日常で感じている微妙で細かな差異を、そのままに鑑賞者へ提示する。
なお展示最終日には、「Unknown Sculpture」シリーズの参加作家やゲストを招いてのシンポジウムを開催、同シリーズを総括する。