高田安規子・政子がカトウチカのキュレーションで個展開催。身体中心のスケール感を揺るがす

カトウチカのキュレーションで行われる「Unknown Sculpture」の第5回目として、南青山のvoid+で高田安規子・政子の個展「Dissonance」が開催される。会期は2017年12月9日〜1月20日。

高田安規子・政子 Bloom 2017 33×24×40cm セカンドハンドのハンドバッグ、クロシェレース、刺繍糸、紙巻きワイヤー

 インディペンデント・キュレーター、カトウチカによるキュレーションのもと、東日本大震災の先の予測できない未来へ踏み込むことをテーマに展開する「Unknown Series」。その第7弾で企画された「Unknown Sculpture」の第5回目として高田安規子・政子の個展を行う。

 高田安規子・政子は1978年東京生まれ。一卵性の双子であり、別々の美大を出た後にともにイギリスで留学をし、異国の地で身体の大きさや文化の違いが基準やスケールの違いを生むことに気づく。これまで日常的な造形を本来の大きさと異なる素材で再現する作品を発表し、人間が大きさやスケールを判断する基準に疑問を投げかけてきた。また現在は、東京都庭園美術館で行われている「装飾は流転する」にも参加している。

 本展では、ハンドバッグの織りの文様にワイヤーや刺繍糸を用いて、造形を加工した作品《Bloom》など、新作を中心とした複数の作品で空間を構成する。

編集部

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