根本敬によるゲルニカサイズの大作《樹海》がついに完成! ミヅマアートギャラリーで12月に公開

漫画家の根本敬が今年5月から制作を進めてきたピカソの《ゲルニカ》とほぼ同サイズの絵画《樹海》が、12月13日〜24日の間、ミヅマアートギャラリーにて展示されることが決まった。

根本敬 樹海(部分) 2017 キャンバスにアクリル絵具、水性マーカー 333.3×788cm 撮影=江森康之 © NEMOTO Takashi Courtesy Mizuma Art Gallery

 根本敬(1958年東京都生まれ)は、81年に『月刊漫画ガロ』に掲載の「青春むせび泣き」で漫画家デビュー。以降「特殊漫画家」としての道を突き進み、漫画界のみならず、音楽やアートの分野にも多くの熱烈な支持者を持つ。

 根本は今年5月に、「根本敬ゲルニカ計画」と称したプロジェクトを始動。根本からの影響を公言する、現代美術家の会田誠を画材アドバイザーに迎え、パブロ・ピカソの《ゲルニカ》(1937)とほぼ同サイズ(333×788センチメートル)の大作絵画の制作を進めてきた。

 完成した作品は、10月1日に東京・京浜島で開催された「鉄工島フェス」にて初披露され、当日にタイトルを《樹海》とすることが根本本人より発表された。本展では、この《樹海》とともに、根本の約半年にわたる制作を記録した映像や資料をあわせて展示。会期中の12月23日には、山崎春美による詩の朗読や、会田誠による根本敬への公開インタビューが行われる。

 なお、本作の制作過程は、漫画家のニコ・ニコルソンにより漫画化され、雑誌『美術手帖』にて連載中。今後、単行本化も予定されている。

編集部

Exhibition Ranking