長嶋有里枝とミヨ・スティーブンス=ガンダーラが見せる20年の交流と
これから

長島有里枝とミヨ・スティーブンス=ガンダーラによる二人展「Forever is Composed of Nows」がMAHO KUBOTA GALLERYで開催される。会期は11月21日〜12月22日。

ミヨ・スティーヴンス=ガンダーラ Nightwalking, Indiana 2011 アーカイバルピグメントプリント

 長島有里枝とミヨ・スティーブンス=ガンダーラは、1998年にCalArts(カリフォルニア芸術大学)での講評会の場で出会った。以来、20年近くにわたり交流を深めている。

ミヨ・スティーヴンス=ガンダーラ Wunderkammer Series-Pomegranate 2017 アーカイバルピグメントプリント

 女性蔑視の傾向があった当時のパンクシーンに、フェミニズム思想を広げていったとされる「ライオット・ガール・ムーブメント」(Riot Grrrl Movement)。20代の一時をカリフォルニアで過ごした二人はこの運動に影響を受け、それぞれ日本とアメリカを拠点に、自らの表現を追究してきた。

 近年は、長島が「女性のライフコース」に注目した作品を制作する一方、ミヨはリオホンド大学(ロサンゼルス)で教鞭を執りながら、フェミニズムや環境問題をテーマに制作を行っている。

長島有里枝 Backstreet Billiards 1997 スケートボードに写真乳剤

 本展では、長島の初期作品5点と新作、ミヨによる日本初公開作品を中心とした写真作品を展示するほか、刺繍を用いたドローイングを発表。二人の活動の起点となる作品をはじめ、現在、そしてこれからを指し示す作品を展覧する。

 なお長島は11月26日まで、東京都写真美術館で個展「そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。」を開催している。

編集部

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