過去最大規模のYOSHIROTTEN個展「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」がTOKYO NODEで開催へ。JAXAが協力し「彼方」との交信を探る【2/2ページ】

膨大なデータを光や映像へと変換

 展覧会タイトルに掲げられた「彼方」とは、目には見えず身体では到達できない遠い場所や時間を指し、「交信」はそうした領域と光や音、電波などを介して接続する行為を意味する。本展では、地上約200メートルに位置するTOKYO NODE全体をひとつの「宇宙船」に見立て、宇宙・地球・都市の膨大なデータを光や映像へと変換することで、人類が積み重ねてきた未知への探求を体験として立ち上げる。

「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」展示プラン

 なかでも注目されるのは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との協働による新作だ。人工衛星が取得したブラックホールや中性子星などの観測データを独自の視覚表現へと変換し、科学的な情報を作品として再構成する。また、実際に研究施設で使用されていたJAXAの機材や装置も作品の一部として展示される予定で、アート、テクノロジー、サイエンスが交差するプロジェクトとなる。

 また会場では、YOSHIROTTENの代表作である「RGB」「FUTURE NATURE」「SUN」の各シリーズの最新作も発表される。色彩や天体、自然現象などをモチーフに展開されてきたこれらのシリーズが一堂に会することで、作家が過去10年以上にわたり追求してきた創作の全体像が浮かび上がる構成となる。

 会期中にはコラボレーション企画や特別イベントの実施も予定されている。東京という巨大都市を観測点としながら、宇宙の果てや未来の可能性へと意識を接続する本展は、YOSHIROTTENのこれまでの実践の集大成であると同時に、新たな創作の出発点となりそうだ。