本展の最大のハイライトは、日本人研究者が発掘調査に関わった、6〜8世紀のソグド文化や宗教観をいまに伝える極めて重要な遺物である、ウズベキスタンのカフィル・カラ遺跡から出土した女神ナナの「木彫板」だ。かつてルーヴル美術館や大英博物館でも展示されたこの至宝の展示は、昨年11月に成立した、1000万円を超えるクラウドファンディングの輸送費の支援を受けて実現した。
ほかにも、ソグド商人に関係する俑よう、伎楽面、楽器、絹織物などの資料を、日本国内の貴重な借用資料とあわせて紹介、展示。 また、人とモノの移動や運搬に使われた資料(鞍や荷袋、二輪馬車など)や、バザールで売り買いされる資料(陶器、刺繍布、毛織物など)、現代の楽器や信仰に関する資料まで、広くユーラシアにおける交流の様子を示す同館収蔵の資料が展示される。
現代に息づくシルクロードの遺産を多角的に問い直し、アジアの歴史を総合的にとらえ直す貴重な機会となるだろう。






















