タピオ・ヴィルカラ 世界の果て(東京ステーションギャラリー)

EMMA – Espoo Museum of Modern Art. © Ari Karttunen/EMMA © KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
東京ステーションギャラリーで「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」が開催される。
フィンランドのモダンデザイン界で圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915〜1985)。1940年代後半から50年代にかけて、イッタラ社のデザインコンペ優勝やミラノ・トリエンナーレのグランプリ受賞によってヴィルカラは一気に脚光を浴びた。デザインのフィールドはガラスのほかに磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、グラフィック、空間まで広く及ぶ。数多くのドローイングやプロトタイプをかさね、あらゆる素材に向きあい、触覚と視覚を鋭く働かせて生みだす洗練されたフォルムはヴィルカラの作品の見どころだ。
本展は、エスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団およびコレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点に加え、写真やドローイング(複写)を展示。デザイナー、彫刻家、造形作家としての、繊細にしてダイナミックなヴィルカラの魅力に迫る。
会期:2025年4月5日~6月15日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金~20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし5月5日、6月9日は開館)
料金:一般 1500円 / 大高生 1300円 / 中学生以下無料
「イメージの魔術師 エロール・ル・カイン展」(八王子市夢美術館)

八王子市夢美術館で「イメージの魔術師 エロール・ル・カイン展」が開催される。
エロール・ル・カイン(Errol Le Cain)は1941年シンガポール生まれ。少年時代をインド、シンガポールで過ごし、日本、香港、サイゴンなどを旅行する。11歳の時、初めてアニメーション映画を製作し、15歳の時、アニメーターとしてイギリスに渡る。ロンドンのリチャード・ウィリアムズ・スタジオに入社し、亡くなるまで同社でアニメーション映画製作に携わる。
映画スタジオやBBCテレビでアニメーション制作に携わるなか、1968年、映画用に描いたラフスケッチをもとに、絵本『アーサー王の剣』を出版し、「ずっとやりたいと思っていた」絵本作家としての第一歩を踏み出す。その後、47歳で世を去るまで『キャベツ姫』『おどる12人のおひめさま』『魔術師キャッツ』など40冊あまりの絵本を次々に発表し、1985年には『ハイワサのちいさかったころ』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。本展では、絵本のストーリーをたどりながら、絵本原画やスケッチ、資料などにより、ル・カインの魔術の秘密を紐解く。
会期:2025年4月5日~6月1日
会場:八王子市夢美術館
住所:東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F
電話番号:042-621-6777
開館時間:10:00~19:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし祝日は開館し、翌平日が休館)
料金:一般 900円 / 学生(高校生以上)・65歳以上 450円 / 中学生以下 無料
「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」(あべのハルカス美術館)

フォロン財団蔵 ©Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025
あべのハルカス美術館で「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」が開催される。
20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト、ジャン=ミッシェル・フォロン(Jean-Michel Folon, 1934-2005)。フォロンは、ベルギーの巨匠マグリットの絵に魅せられ、美術の道を志す。アメリカの有名雑誌に挿絵が掲載されたことをきっかけに、有名となる。日本を含め各国で展覧会が開かれ、フォロン自身も世界中を旅して、その経験を創作のエネルギーとしていた。
フォロンの没後20年、そして彼が生前に設立したフォロン財団の25周年を記念する本展では、フォロンが生み出した絵画や写真、ポスター、彫刻やオブジェ、アニメーションなど約230点を紹介する。
会期:2025年4月5日~6月22日
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16F
電話番号:06-4399-9050
開館時間:10:00~20:00(月土日祝〜18:00) ※最終入館は閉館30分前まで
休館日:4月7日、5月12日
料金:一般 1900円 / 大高生 1500円 / 中小生 500円