「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」(京都国立近代美術館)

京都国立近代美術館で、生誕120年を迎える人間国宝・黒田辰秋(1904~1982)の回顧展「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」が3月2日まで開催されている。担当学芸員は大長智広(同館主任研究員)。レポートはこちら。
黒田は出身地である京都を拠点に活動した日本を代表する木漆工芸家であり、1970年には木工芸の分野において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された人物だ。木と漆を用いた実用性と美の両立を追求し、図案・素地づくりから装飾までを一貫して自身で手がけることで独自の創作世界を切り開いた。
会場では、黒田の生涯と作品を「第1部 黒田辰秋の軌跡『黒田辰秋 人と作品』より」「第2部 用と美の邂逅」といった2部、233点を通じて紹介している。
会期:2024年12月17日~2025年3月2日
会場:京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)
休館日:月
料金:一般 1200円 / 大学生 500円
「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」(大阪中之島美術館)

大阪中之島美術館で開催中に「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」が3月2日に閉幕する。レポートはこちら。
同展は、パートナーであり個々の芸術家・デザイナーでもあった2人の活動に焦点を当てる国内初の大規模な回顧展だ。会場では、それぞれの個展形式で吉川の作品を約130点、ミューラー=ブロックマンの作品約60点を展示しており、大きく分けて「第1章 Space In-Between:吉川静子」「第2章 Space In-Between:ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」の2部構成。第1章では、吉川静子による作品を10つのセクションに分けて紹介している。
会期:2024年12月21日〜2025年3月2日
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
電話番号:06-4301-7285(なにわコール、8:00〜21:00)
開場時間:10:00〜17:00 ※入場は16:30まで
休館日:月
料金:一般 1700円 / 高大生 1100円 / 中学生以下 無料
「あつまれ!どうぶつの模様」(文化学園服飾博物館)

東京・新宿にある文化学園服飾博物館で「あつまれ!どうぶつの模様」が3月5日まで開催されている。
鳥や獣などの動物をモチーフとした模様を衣服に取り入れることは、様々な地域で見られる。それらの動物の模様からは、それぞれの民族がどのような動物を目にし、どのように暮らしを営んでいるのかが垣間見えるだろう。
本展は、世界各地の衣服に表される動物の模様を集め、それらの持つ意味を研究。遠ざかりつつある人間と動物の本来あるべき関係を改めて考える機会となる。
会期:2024年12月5日〜2025年3月5日
会場:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル1階
電話番号:03-3299-2387
開館時間:10:00〜16:30 ※入館は閉館の30前まで
休館日:日祝
料金:一般 500円 / 大学・高校生 300円 / 中学・小学生 200円 / 障がい者とその付添者1名 無料