内藤礼「breath」(タカ・イシイギャラリー京橋)

水、ステンレスに塗装 ミュンヘン州立版画素描館「breath」展展示風景 撮影=畠山直哉
タカ・イシイギャラリー京橋で、内藤礼の個展「breath」がスタートする。本展はタカ・イシイギャラリー 六本木での個展と同時開催。
本展で発表されるのは《color beginning / breath》だ。同作は2020年、紙に絵具を置き「色彩(生)」が顕れた瞬間に心に沸き起こる純真な驚きと喜びの経験を契機とし、人間の無意識を見つめようとした《color beginning》から始まった平面作品。同作品群は2023年にMtK Contemporary Artで発表され、ミュンヘン州立版画素描館での展覧会へとつながっていった。
また「生まれておいで 生きておいで」では《color beginning / breath》へと発展し、縄文時代の土製品との出会いを通して、何億年もの間にこの世から旅立った幾多の生を投影する空間としての広がりを持ち始めた。本展で発表される《color beginning / breath》がどのような景色を見せてくれるのか、注目が集まる。
会期:2025年3月1日〜29日
会場:タカ・イシイギャラリー 京橋
住所:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階
電話番号:03-6434-7010
開館時間:11:00〜19:00
休館日:日月祝
料金:無料
特別展示「ホセ・ダヴィラ 私は目を閉じて見るほうがいい-ジョゼフ・アルバースとの対話」(群馬県立近代美術館)

群馬県立近代美術館で「ホセ・ダヴィラ 私は目を閉じて見るほうがいい─ジョゼフ・アルバースとの対話」が開催される。
ホセ・ダヴィラ(1974〜)は、メキシコのグアダラハラを拠点に活動するアーティスト。金属やガラス、玉石などの身近な素材を絶妙な均衡で組みあわせる立体作品や、20世紀のアーティストや建築家の作品を引用、考察した作品で知られている。
本展では、ダヴィラの作品とアルバースの「正方形讃歌」シリーズの作品をあわせて展示する。時代を超えて人々を惹きつけるアルバースのかたちと色彩に対する探求、そして、美術史と対話することで新たな芸術を生み出すダヴィラの挑戦を紹介するものとなる。
会期:2025年3月1日〜4月6日
会場:群馬県立近代美術館
住所:群馬県高崎市綿貫町992-1
電話番号:027-346-5560
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、祝日の場合は翌平日休館)
料金:一般 300円 / 大高生 150円 / 中学生以下 無料
「リニューアルオープン記念特別展 What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」(大阪市立美術館)

大阪市立美術館で、リニューアルオープン記念特別展として「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」が開催される。会期は3月1日〜30日。
本展のタイトルにある「What's new」という言葉には、久しぶりに会った相手に「お変わりはありませんか」と軽く近況を尋ねる挨拶と「最新情報/新着情報」のふたつの意味がある。この展覧会名には、約2年半におよぶ休館期間を経て来館者へ、親しみを込めた挨拶と、リニューアルした最新の姿を披露するというの意味が込められているという。
本展では、館内の全フロアを特別展会場とし、絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品約250件を一堂に展観。同館を代表する名品たちに加え、これまであまり紹介する機会のなかった「珍品」ともいえる作品も織り交ぜ、大阪市立美術館の「変わらぬ魅力と新たな魅力」を伝える展覧会になるだろう。
会期:2025年3月1日〜30日
会場:大阪市立美術館
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
電話番号:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
開館時間:9:30〜17:00(3月1日は10:00〜)
休館日:月
料金:一般 1800円 / 高大生 1200円 / 中学生以下 無料