松山智一の東京初の大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が麻布台ヒルズ ギャラリーで開催。新シリーズや国内初出展作品など約40点を展示

松山智一の東京初の大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される。会期は2025年3月8日〜5月11日。

松山智一 Passage Immortalitas 2024 267×470cm Acrylic and mixed media on canvas

 アーティスト・松山智一の東京初の大規模個展「松山智一展 FIRST LAST」が、麻布台ヒルズ ギャラリーで開催される。会期は2025年3月8日〜5月11日。

 松山智一は1976年岐阜県生まれ。ニューヨーク・ブルックリン在住。アジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素を有機的に結びつけて再構築し、異文化間での自身の経験や情報化の中で移ろう現代社会の姿を反映した作品を制作してきた。バワリーミューラルでの壁画制作(ニューヨーク、2019)や、《花尾》(新宿東口駅前広場、東京、2020)、《Wheels of Fortune》(「神宮の社芸術祝祭」明治神宮、東京、2020)など、大規模なパブリック・アートのプロジェクトも手がけている。近年の主な展覧会に、「Mythologiques」(ヴェネツィア、2024)、「松山智一展:雪月花のとき」 (弘前れんが倉庫美術館、2023 )、「MATSUYAMA Tomokazu: Fictional Landscape」(上海宝龍美術館、2023)があるほか、2025年2月まで、パリのルイ・ヴィトン財団でも作品を発表している。

 本展では、展覧会タイトルにもなる新シリーズ「First Last」を発表される。英語で「最初で最後」を意味する本シリーズは、ニューヨークでマイノリティとして生きてきた松山の、東京での大規模個展開催までの長くとも短いような道のりを反映したシリーズだ。本作で松山はアメリカ社会が抱える諸問題を起点に、自身の特異な背景がもたらす独自の視点を通して世界をとらえなおし、芸術によって新たな共感をつくり出すという。

 また、松山が数ヶ月にわたり昼夜を徹して描き、自身のキャリアのターニングポイントとなった横幅6メートルを超える大作絵画《We Met Thru Match.com》も展示。加えて、これまで上海やヴェネツィア、ロンドンなどで発表され、海外でしか見ることが出来なかった日本初公開作品や最新作15点など、代表作と合わせて約40点を展示する。

 本展に際して松山は次のようにコメントしている。

多様な文化が交錯するニューヨークで 20 年以上活動し、日本とアメリカというルーツを持つ自身にとって東京での展覧会は大きな意味を持ちます。国や言語、文化や世代を超えていま同じ時代を生きる私たちだからこそ感じることがあると思っています。作品世界に足を踏み入れ、鑑賞者としてだけでなく、作品への参加者、対話者として体験してもらえればと思います(プレスリリースより)

編集部

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