蜷川実花が作品づくりを手掛ける展覧会としては、関西で過去最大の⼤規模個展「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」が、京都市京セラ美術館で開催される。会期は2025年1月11日〜3月30日。
蜷川実花は1972年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。美大在学中のセルフポートレイトから出発し、被写体が見せる一瞬を、極彩色の色彩で鋭敏に撮影。ファッション、音楽、広告など様々なジャンルともクロスオーバーした活動を展開してきた。映画監督としても『さくらん』、(2007)『ヘルタースケルター』(2012)などを手がけ、第13回キヤノン写真新世紀優秀賞以降、第9回コニカ写真奨励賞、第26回木村伊兵衛写真賞などを受賞している。
本展は蜷川および各分野のスペシャリストによるクリエイティブチームEiM(エイム)として挑むもの。EIMは写真家・映画監督の蜷川実花と、データサイエンティストの宮⽥裕章、セットデザイナーのENZO、クリエイティブディレクターの桑名功、照明監督の上野甲子朗らで結成されたクリエイティブチームで、プロジェクトごとに多様なチームを編成しながら活動している。
本展は、本展のために制作した映像によるインスタレーション、立体展示などで構成。京都国際観光大使も務めた蜷川実花が、京都の街からインスピレーションを受け、EiMとともに絵巻体験を創出するという。
本展に際して、蜷川は次のようにコメントしている。
ここ何年か集中して、アート作品の制作により一層力を入れ、大規模な展覧会をいくつもやらせていただきました。その中でも今回京都市京セラ美術館で展覧会ができるというのは、私にとってとても大きなことです。
これまでも様々な作品に込めてきたコンセプトである「虚構と現実」「こちら側とあちら側」「光と影」。
今回も何かの境界線を越えたり、境目が揺らいで融合したり、自分の中を深く旅するような体験をしていただける展覧会を目指しています。
クリエイティブチームEiMと共に新しい扉を開けたような、進化した作品展示にしたいと、日々つくり続けています。
より深く自分の中に潜っていけるような、新しい扉を開くような、イマーシブ体験をつくります、ぜひ観にいらしてください。
──プレスリリースより