カスヤの森現代美術館、開館30周年記念でヨーゼフ・ボイス展

神奈川県横須賀市にあるカスヤの森現代美術館が、開館30周年記念としてヨーゼフ・ボイス展を開催中だ。会期は5月19日まで。

ヨーゼフ・ボイス 音のしない黒板消し1974

 今年4月に開館30周年を迎える神奈川県横須賀市のカスヤの森現代美術館が、ヨーゼフ・ボイス展を開催中だ。会期は5月19日まで。

 ヨーゼフ・ボイス(1921〜1986)は「社会彫刻」と呼ばれる社会の中に機能する芸術の概念を生み出し、60年代以降のアートシーンに多大な影響を与えた。その作品やアクションを通し、政治、経済、環境という社会的な問題について様々なメッセージを発信し続けた20世紀を代表する作家のひとりだ。

 同館では1994年の開館当初より、戦後美術を語るうえで欠くことのできない作家のひとりとしてヨーゼフ・ボイスの作品を常設展示や企画展を通し紹介してきた。そのコレクションはサインが記された小さな黒板消しから始まり、いまでは100点を超える。

 ボイスが初来日した1984年から40年となる今年。この展覧会では同館コレクションのなかでも普段展示されていない作品やアクションの記録写真などを展示。改めてその作品に触れることで、ボイスの思想や未来の芸術のあり方を示そうとしたメッセージを再考する機会となっている。

ヨーゼフ・ボイスからのメールアート《間欠泉》 1976
ヨーゼフ・ボイス カプリ バッテリー 1985
ヨーゼフ・ボイス グリスを塗り、回すためのオブジェ 1972
ヨーゼフ・ボイス はい、はい、はい、はい、 いいえ、いいえ、 いいえ いいえ 1970
ヨーゼフ・ボイス ケルティック 1971

編集部

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