大阪市立東洋陶磁美術館が4月にリニューアルオープン。ガラス張りの新たなエントランスが誕生

エントランス棟の増築工事を行ってきた大阪・中之島の大阪市立東洋陶磁美術館が、4月12日にリニューアルオープン。リニューアル後のこけら落としとしてオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」も開催される。

大阪市立東洋陶磁美術館 ©岡本公二

 2022年2月よりエントランス棟の増築工事を行ってきた大阪・中之島の大阪市立東洋陶磁美術館が、4月12日にリニューアルオープンする。

大阪市立東洋陶磁美術館 ©岡本公二

 大阪市立東洋陶磁美術館は、昭和の実業家・安宅英一による「安宅コレクション」の陶磁が、住友グループから大阪市に寄贈されたことを記念して1982年11月に開館した。「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」の韓国陶磁や、濱田庄司作品などの寄贈、日本陶磁の収集などにより、東洋陶磁のコレクションとして世界第一級の質と量を誇り、館蔵品には2件の国宝と13件の重要文化財が含まれる。

 リニューアルにあたっては高さ約7メートルのガラスに囲まれたエントランスを設置。四隅には柱がなく、中央にある曲面のコンクリート壁が薄い屋根を支える構造で、透明なガラスによる開放感をつくり出している。曲面のコンクリート壁に取りつけられた階段を上ることで、本館展覧会場に向かうことができる。

エントランス ©岡本公二

  このエントランスには、新たにカフェもオープン。大阪市中央公会堂や堂島川を見渡せる空間となっている。なお、館蔵品をモチーフにしたノンアルコールカクテルやケーキなども開発中だ。また、新たなミュージアムグッズでは、展覧会の図録や絵ハガキのほか、同館のオリジナルグッズも取り扱う。

カフェイメージパース  ©(株)オークコーポレーション
ミュージアムショップイメージパース  ©(株)オークコーポレーション

 展示室でも展示ケースの改修やLED照明の更新といった展示環境の整備を行うとともに、国宝「油滴天目茶碗」専用の独立ケースも導入した。

 リニューアル後のこけら落としとなるのは、オープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」だ。同館が世界に誇る「安宅コレクション」や「李秉昌コレクション」を中心に、当館所蔵の東洋陶磁コレクションなど約380件を装い新たに紹介する。

チケットカウンター ©岡本公二

編集部

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