エスパス ルイ·ヴィトン大阪でアイザック·ジュリアンの個展「Ten Thousand Waves」が開催へ

エスパス ルイ・ヴィトン大阪で、イギリス人アーティストアイザック・ジュリアンの個展「Ten Thousand Waves」が開催される。会期は3月27日〜9月22日。

Isaac Julien, Green Screen Goddess (Ten Thousand Waves) (2010) © Isaac Julien. Courtesy the artist and Victoria Miro

 エスパス ルイ・ヴィトン大阪で、イギリス人アーティストアイザック・ジュリアン(1960〜)の個展「Ten Thousand Waves」が開催される。会期は3月27日〜9月22日。

 アイザック・ジュリアンは、ビデオを社会活動の表現手段として用いるイギリス人映像作家たちによるムーブメントを牽引するひとりだ。西インド諸島のセントルシア島からイギリスに移住した両親のもとロンドンに誕生し、1984年にセント・マーチンズ美術学校で美術・映像の学士号を取得。ロンドンと米国カリフォルニア州サンタクルーズのあいだを行き来しながら活動を行っている。

 中華圏の主要な芸術家たちとのコラボレーションを通じて制作された巨大なビデオインスタレーション《Ten Thousand Waves》(2010)は、中国文化へのオマージュとして、役者、場所、時代の混じりあうポリフォニーを立ち上げることを目的としたもの。その制作経緯は、2004年にイギリス北部で違法就労の中国人労働者23人が潮流に巻き込まれ命を落としたモーカム湾の遭難事故に端を発している。本展では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵コレクションより、「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として、書道、映画、そして様々な神話が交差する地点で強制的な移動と移民の問題に向きあう同作品を日本で初公開するという。

Isaac Julien, Mazu, Turning (Ten Thousand Waves) (2010) © Isaac Julien. Courtesy the artist and Victoria Miro

編集部

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