「Life in Art(日常芸術)」を掲げるインテリアブランド・イデーが、フランスのデザイナー、アーティストであるロナン・ブルレックのリトグラフ展を2会場(イデーショップ 六本木店 特設 GalleryとIDÉE TOKYO 併設 IDÉE Gallery)で開催する。会期は10月27日~11月28日。
ロナン・ブルレックは1971年フランス・カンペール(ブルターニュ)生まれ。弟のエルワンとの兄弟ユニットとしてVitraやFlos、Hay、Magisなどでプロダクトデザインを多数手がけ、現在はソロでのデザイン活動を行っている。また作品も制作しており、陶板シリーズ「Bas-Relief」や利き手である左手から繰り出されるアブストラクトなラインやフォルムが特徴的なドローイング作品で高い評価を受けている。
本展で展示・販売されるのは、ロナン自身初となる本格的リトグラフ・シリーズ。すべて描きおろし作品を原画として、パリで100年以上続く由緒あるリトグラフ工房「Idem」で刷られた。会場では、昔ながらの技術である石版を用いて制作した2作品を含む、全12作品が並ぶという。
リトグラフには、デジタル印刷やオフセット印刷では得られない、生きた何かがあります。描く時には、前もって準備はせず、自分でも何を描くかは分かりません。
私が絵を描くことが好きなのは、デザインするのとは対照的に結果がすぐに得られるからです。絵を描くことで好きなのは、描く過程そのものです。作品が巡り巡って、私の知らない誰かの生活の一部になることもあるでしょうし、それがとても嬉しいです。
私にとって、もし何処かに行ける機会があるならば、直感的に日本を選ぶでしょう。なぜなら日本では、細部を非常に鋭く読み取り、単純な物事を理解する一方で、ただ単純に考え想像するということはないところに魅力を感じるからです。──ロナンからのメッセージ(インタビュー映像より抜粋)