「Happy Birth」に込められたメッセージとは何か。米澤柊の個展「Shu Yonezawa Solo Exhibition “Happy Birth”」が開催へ

アニメーションにおける残像表現に着目することで、表現の新次元を切り拓くアニメーター・アーティストの米澤柊。その初の大規模個展「Shu Yonezawa Solo Exhibition “Happy Birth”」が東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで開催される。会期は7月14日〜24日。

 アニメーションにおける残像表現の技法「オバケ」に着目することで、表現の新次元を切り拓くアニメーター・アーティストの米澤柊(よねざわしゅう)。その初の大規模個展「Shu Yonezawa Solo Exhibition “Happy Birth”」が東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOで開催される。会期は7月14日〜24日。

 米澤は東京出身のアーティスト、アニメーター。現在のデジタルアニメーションにおけるキャラクターの身体性と、現実空間の生き物が持っている心の身体性と感情を表現するとともに、それらアニメーションが生きる空間の空気感を制作している。

 本展タイトルにもある“Happy Birth”には、米澤による複合的なメッセージが含まれている。人々の誕生を祝うことは、それぞれの生きづらさから目を背けないことでもあり、米澤のアニメーション作品は、穏やかさと優しさが内包された作品群となっている。また、代表作とともに初公開される最新作「ハッピーバース」は、会場全体の音場設計と連動する意欲作だという。

 本展開催に際して、米澤は次のようにステートメントを発表している。

世界がこわい、他人がこわい、未来がこわい、
今は、今だけは輝いていて特別なものだ。予想に怯えず再体験によって変形する過去に苦しめられることもない。
その瞬間は確かなものだ。描かれたアニメは嘘をつかないから。

こう見られなきゃとか、こうしなきゃとか、国とか政治とか戦争とか
目の前の人との関係...良い思い出や悪いニュースがたくさんある中で、たのしさと、苦しみ、生きづらさを感じること。
こわいけど、感じることを諦めてはいけない気がする。
感じるとは豊かで、未来の変化も、一つの不変へも希望を与える。そしてやさしくなる方法を考える。
こわいかもしれない、でも「感じる」ことも悪くないかもしれないと思えた時、ここにいて良かったと思うことができるのではないか。

感じることはあなたが、私が、そこにいることそのものです。リアルでも、バーチャルでも、AIが普及しても、見た目が変わったって根底にある、変化し続けて燃えて光るアニマはそこにあるのだと。
愛を持ってあなたという個人をアニメートできたら。

お誕生おめでとう。生まれてきてくれて、ありがとう。
(プレスリリースより抜粋)

 なお、会場ではTシャツやアクリルキーホルダー、ステッカー、ポスターなど、米澤のオリジナルグッズも販売される予定だ。

米澤柊 ハッピーバース・デイ(HappyBirthDay)
米澤柊 台風のあと(After the typhoon)
Tシャツ 全2種(サイズ:M・L・XL)   各5000円
ランダムアクリルキーホルダー 全8種  各700円
ポスター「海とアニマ」(W841×H417.5)  2500円

編集部

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