ロンドンを拠点に活動するアーティスト・SAIAKUNANA(さいあくなな)。その過去最大規模の個展「右手に生き様 ART OF MY LIFE」が、渋谷のSAIで開催される。会期は5月13日〜6月4日。
SAIAKUNANAは1992年生まれ。アルバイト先の同僚に自身の絵を「さいあく」と評されたことを機に、本名の「なな」に「さいあく」をつけて「さいあくななちゃん」と名乗り、2015年より東京を中心に個展を開催。第21回岡本太郎現代芸術賞で岡本太郎賞を受賞。同賞の賞金を使いニューヨークへと渡り、2019年にロンドンでの初個展を開催し、同年に初画集『芸術ロック宣言』(DLE パブリッシング)を刊行。2020年には自身最大規模となる個展「NO REASON」(ギャラリーKATA、東京)を開催、また2020〜2022年にかけて、ロンドンに「SAIAKUNANA GALLERY」を自身で開設し、ロックとアートを掛け合わせた世界観を提示してきた。2021年にSAIAKUNANAに改名し、現在はロンドンに拠点を移して活動している。
本展は、大きな転機になったというロンドンでの活動を経て、これまでのすべてを出し切ることを目指す、SAIAKUNANAにとって過去最大規模の個展となる。SAIの4つの空間をそれぞれピンク色に染め上げ、ロンドン滞在中に制作をはじめた「お花」シリーズを日本初公開。また「SAIAKUNANA GALLERY LONDON」を継承するインスタレーション空間「SAIAKUNANA GALLERY TOKYO」を出現させ、会期中リアルタイムで作品を描き上げるライブペイントも実施する。
加えて、会期中にはトークショー、ドキュメンタリー映像の上映、生ライブなども開催。会場では本展に向けて制作された様々なグッズの販売も行うという。
本展タイトルの「右手に生き様」は、何年も前から書き溜めている制作ノートに書かれていた言葉だ。10代の頃から毎日、毎晩、休まず描き続けた作品の積層を一挙に提示する。