自死と慰霊に向き合う。弓指寛治がさいあくななちゃんら10名をフィーチャーし個展を開催

第21回岡本太郎現代芸術賞で敏子賞を受賞した弓指寛治が、受賞後初の個展をゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエで開催。「自殺」をテーマとした受賞作の続編となるインスタレーション作品を、10名のフィーチャリングアーティストの作品とともに発表する。会期は4月6日〜29日。

弓指寛治 Oの慰霊 2018 ©川崎市岡本太郎美術館

 弓指寛治は1986年三重県生まれ。「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」に第1期生として参加し、最優秀者に選出。今年2月には、「第21回岡本太郎現代芸術賞敏子賞」を受賞した。

 自身の母親の自死をきっかけに、一貫して「自殺」をテーマに制作を続けてきた弓指。「四月の人魚」と題された本展では、敏子賞受賞作《Oの慰霊》の続編とも言うべきインスタレーションを展開。80年代に社会現象になったアイドル「O」の自死をモチーフに、「慰霊」が持つ力を問う。

本展メインビジュアル

 本展には、第21回岡本太郎現代芸術賞で岡本太郎賞を受賞したさいあくななちゃんをはじめ、相沢僚一、青木美紅、cottolink、笹山直規、TYM344、名もなき実昌、藤城嘘、柳本悠花、幸洋子の10名がフィーチャリングアーティストとして参加。死、アイドル、女の子、キャラクター、母子といった弓指の今回の個展のテーマと、各作家のバックボーンや作品主題との化学反応にも注目したい。

相沢僚一 タイトル未定 2018
制作中のさいあくななちゃんの作品

編集部

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