80年代にギャグ系マンガで業界を牽引し、現在ではジャンルを越境する「絵師」としてクリエイティブ業界の第一線で活躍しているマンガ家・イラストレーターの江口寿史。その個展「NO MANNER」がKaikai Kiki Galleryで初開催される。会期は2023年1月17日〜2月7日。
Kaikai Kiki Galleryは、村上隆主宰のもとビューイングルームを経て2008年に正式オープンしたギャラリーだ。同ギャラリーでは、江口の原画をもとにKaikai Kikiの工房で制作した大型ペインティング2点を、2022年の台北ダンダイとアート・バーゼル香港で初めて発表。多くのコレクターたちから注目を浴びた。
本展には、江口の新作ペインティングが15点展示される。今回も江口の原画をもとにKaikai Kikiの工房で作品を制作。会場には、江口のたび重なるチェックを経て完成した、「現代美術的作法」を取り入れたペインティングが発表されるという。
同ギャラリー主宰の村上隆は、本展について次のように意気込みを寄せている。「(本展では)新たに現代美術的作法を取り入れて、ペインティングを制作発表いたします。その『作法』とは何か、を読み解くことも本展の白眉な箇所と言えるかもしれません。業界を横断可能な作家本人による絵の実力と、関わる人間たちからの信認を得られるのか否かの査定そのものが、芸術とは何かを問うこととなる挑戦と言えましょう。いくつものレイヤーが折り重なる本展では、私、村上隆が2000年より20年以上提唱している『スーパーフラット』の真骨頂を理解して頂けると考えています」(プレスリリースより一部抜粋)。
なお、本展の開催に際し江口は以下のようにメッセージを発表している。
No Manner
No Trust
No Love
No Respect
No History
No Pride
No Art