国立映画アーカイブのコレクションを中心に、映画草創期からつくられ続けてきた「映画ポスター」を展示することで、映画史を俯瞰しようとする試みの「ポスターでみる映画史」シリーズ。その第4弾では、映画界でも大きな存在で人々を魅了する「恐怖映画の世界」が紹介され、ポスターを含む約120点の資料が網羅的に公開されている。会期は2023年3月26日まで。
国立映画アーカイブは、東京国立近代美術館フィルムセンターが2018年4月に独立して設置された独立行政法人国立美術館の映画専門機関。「映画を残す、映画を活かす。」をミッションに、日本の映画文化振興のためのナショナルセンターとして活動している。
本展覧会シリーズは、第1回「西部劇の世界」、第2回「ミュージカル映画の世界」、第3回「SF・怪獣映画の世界」に続くもの。会場では、第1章「1910s-1950s 恐怖映画の古典―怪人・怪物」、第2章「1950s-1960s 狂気と幻想を求めて―サイコホラー、ゴシックホラー」、第3章「1950s-1980s 未知なるものの襲来―パニック、そしてゾンビ」、第4章「1960s-1990s より鮮烈に、より残酷に―オカルトとスプラッター」、日本の怪談映画から世界で「Jホラー」と呼ばれる最新ジャンルまで広く紹介する第5〜6章「日本の恐怖映画」といった全6章と、特別コーナーの「アジアの恐怖映画と欧米の新世代たちによる恐怖映画」で構成される。
ほかにも、古今東西の恐怖映画の「音楽」を聞くことができるコーナーも設置。聴覚面でも恐怖映画を追体験することが可能だ。