ニューヨーク近代美術館(MoMA)の1階で、Refik Anadol(1985〜)の《Unsupervised》 が展示されている。この作品は、同館のコレクションを学習したAIが生成する大型インスタレーションだ。展示は2023年3月5日まで。
“I am trying to find ways to connect memories with the future and to make the invisible visible.” — @refikanadol
— MoMA The Museum of Modern Art (@MuseumModernArt) November 19, 2022
Now open! See #Unsupervised, an installation using AI to interpret and transform more than two hundred years of art at MoMA → https://t.co/t29c8KgQkh pic.twitter.com/kx0Im2SvyR
Refik Anadolは、画期的なメディア作品やパブリック・インスタレーションで知られるアーティスト。2021年9月には、初めて完全没入型デジタルアート作品のNFTを制作している。
リアルタイムで展開する今回の作品は、Anadolが設計した人工知能モデルが、MoMAの膨大なコレクションから13万8151点のメタデータを「学習」することで生成されるもの。
AIは現実世界の分類や処理、あるいは現実に近いリアルな表現を生成するために使用されることが多いが、《Unsupervised》は非現実的で、空想・幻覚・非合理性を探求し、アート制作そのものについての異なる理解を生み出すという。
さらに興味深いことに、 このインスタレーション作品はブロックチェーン(分散型デジタル台帳)上に符号化された作品群に基づいており、 Anadolの活動の公的な記録として存在している。
膨大な数の作品の海を泳ぎ、モダンアートの歴史を再想像し、あったかもしれないことや未来を夢見る《Unsupervised》。「教師不在」のAIが習得した現代美術の抽象的なイメージや形状に、あなたはどんな印象受けるだろうか。