NTT DOCOMOが1999年に携帯電話に導入した「絵文字」は、「Emoji」として、世界中で受け入れられている存在となった。そのEmojiが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のコレクションとして収蔵されていることはご存知だろうか?
絵文字の開発は、95年にNTTドコモに入社し、「iモード」生みの親としても知られている栗田穣崇の監修のもと行われたもの。当初の絵文字は176種類のセット。12×12ピクセルで表現された絵文字は、デジタルコミュニケーションに大きなインパクトを与え、その後の様々な絵文字にも大きな影響を与えた。
MoMAはこの絵文字を「Architecture and Design」部門で収蔵。「新たな視覚言語発展の種」としており、「クローバルなデジタルコミュケーションの新しいかたちとして急速に広まった」「今日の絵文字のDNAは、栗田が描いた素朴な絵柄の中にしっかりと受け継がれている」と評価している。
なおMoMAはこのほか、Eメールに欠かせない「@マーク」や、Googleマップでお馴染みの「Google Maps Pin」なども同部門にコレクション。MoMAウェブサイトを探れば、意外な収蔵品が見つかるかもしれない。