「青の時代」や「キュビスム」など、91年の生涯を通して旺盛な制作意欲を絶やすことのなかった巨匠パブロ・ピカソ(1881〜1973)。その没後50年の節目に当たる2023年、パリ国立ピカソ美術館がユニークな展覧会を開催する。
「PICASSO CELEBRATION: THE COLLECTION IN A NEW LIGHT!」(3月7日~8月27日)と題された本展は、文化芸術に造詣が深いファッションデザイナー、ポール・スミスと共同で企画されたもので、コレクションの名作を中心に展示が構成されるという。
キュレーターはセシル・デブレイ、ジョアン・スネッシュ、フランソワ・ダロー。ポール・スミスはアート・ディレクションを手がける予定で、同館は、「デザイナーによるユニークなアプローチで、現代的な視点で作品を鑑賞することができるだろう。現代的なレンズを通して作品を鑑賞することで、ピカソ作品と現代との関連性を強調する」としている。
現代アーティストの作品も同時に展示。ピカソの作品に新しい解釈を与え、イメージを問い直すことを狙うという。