香取慎吾の個展「WHO AM I ーSHINGO KATORI ART JAPAN TOURー」が、12月7日〜2023年1月22日の会期で渋谷ヒカリエ ホールAにて開催される。同展はその後、全国に巡回する。
香取慎吾は、2017年に日本財団主催の展覧会「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」に《イソゲマダマニアウ》と《火のトリ》を出展して以降、本格的に制作活動を開始。
これまで、初個展「NAKAMA des ARTS」(カルーセル・デュ・ルーヴル、2018)をはじめ、若手アーティストたちとの展覧会「NAKAMA de ART」(帝国ホテルプラザ、2018)や個展「BOUM! BOUM! BOUM!」(IHIステージアラウンド東京、2019)などで作品を発表してきた。
そんな香取の国内2度目、3年ぶりとなる個展が本展だ。11月2日に行われた記者会見で香取は「本当に嬉しくて、もっと早く開催したかった。個展をやるために 3 年間ほかの仕事を頑張ってきた(笑)」と、展示開催に際して率直な気持ちを語った。
本展のタイトル「WHO AM I」については、「自分は誰なんだろうと思うことがずっとあって、俳優、バラエティ、絵、音楽、いろんな自分になる僕。皆さんの知らない香取慎吾を見てもらえる」とコメント。
左右で異なる表情を浮かべる香取が並ぶキービジュアルについては、自身のなかにいろんな面があることを表現したものだと説明。また、髪から滴る絵具については、「僕の中の僕。絵具となって、色となって、キャンバスに滴るイメー
ジ」と、そこに込めた意味を語った。
2019年の個展開催時も「身体を作品のモチーフにする理由」を問われた際に、「アイドルは自分が素材です。僕が描く絵も僕がモチーフ。いろんな部分を見てほしいんです」と応えていた香取。
今回も「個展は何十回もできるものではないため、出し惜しみなく、自分をさらけ出したい」と述べ、その言葉に違うことなく、初公開の約100点や3メートル×3メートルの新作を含む198点もの作品を展示する。さらに、これから新たに2点を制作することで、合計200点を目指すという。
記者発表会の最後に、そんな「香取慎吾のより深い部分」に迫る個展を誰に見てほしいか聞かれた香取は、次のように話している。
「香取慎吾のことをとっても良く知っている人、ちょっと知っている人にも、もっと自分を知ってもらいたい。今回の個展は全国に巡回しますので、全国の多くの人に僕を知ってもらい、楽しんでもらいたいです。」
企画・演出も香取自身が手掛け、アーティスト活動を凝縮した空間が叶うという同展。そんな「香取慎吾のより深い部分」に迫る展示に、期待が膨らむ。