2018年から19年にかけ、フランス国内で日本の芸術文化を展開する一大プロジェクト「ジャポニスム 2018:響きあう魂」。19世紀のフランスで、浮世絵に代表される日本文化への関心の高まりから生まれたムーブメントである「ジャポニスム」の名を冠したこのイベントは、2016年5月に安倍晋三総理大臣とフランスのフランソワ・オランド大統領(当時)の合意により、開催が決定したものだ。
18年7月〜19年2月までの開催期間中、「展覧会」「舞台公演」「映像」「生活文化」の4つのカテゴリーで、日本の伝統芸能から現代美術、ポップカルチャーまでを紹介する多数のプログラムが行われ、ポンピドゥー・センター、パレ・ド・トーキョー、ギメ東洋美術館など、パリ内外の100近くの施設が会場となる。
「若冲展」「安藤忠雄展」「藤田嗣治展」など様々な展覧会が予定されるなか、香取慎吾の個展が「公式企画」として、展覧会のラインナップに加わることになった。会期は2018年9月19日~10月3日。会場となるのは、フランスを代表する美術館、ルーヴル美術館だ。「NAKAMA des ARTS」と題されたこの展覧会は香取にとって初の個展。「アートを題材にしてNAKAMAとつながりたい」をコンセプトに、絵画やオブジェだけでなく、香取の好きなファッション、そして「新しい建築」(「“弱さ”が“強さ”」というコンセプトのもと「ZUKIN(頭巾)」を何個もつなぎ合わせたドーム型のかたちをした建築)など、様々なジャンルのものが展示されるという。
本展開催に際し、香取は「アートにゴールはないと思い続け、描き続けている僕ですが、目指すゴールと言ってもおかしくないルーヴル美術館でスタートできることに、僕のアート脳が爆発しています。たくさんの人に僕を感じてもらいたいです」とコメントを発表している。
また、この個展開催に加え、香取が「ジャポニスム2018」全体の広報大使に任命されたことも明らかに。ジャポニスム2018を主催する国際交流基金の安藤裕康理事長は「香取慎吾さんは歌手、俳優といった活動にとどまらず、アーティストとして壁画、オブジェ、絵画、さらには自身のSNSなど幅広いメディアを通じ常に表現活動を続け、その姿はあらゆる世代から大きな反響を受けています。その活動ぶり、発信力の強さは日本文化・芸術の祭典である『ジャポニスム2018』の広報大使にまさにふさわしいもの」とコメント。「香取さんのなにものにもとらわれない自由な作風、突破力を伴う作品をフランスの皆様にお楽しみいただくとともに、香取さんの広報大使としてのご活躍を期待しています」としている。