2022.9.16

解体されるフジオプロ旧社屋で展覧会を。五木田智央、田名網敬一、みうらじゅんらが集結

マンガ家・赤塚不二夫が設立したプロダクション「フジオプロ」の旧社屋を会場に、「フジオプロ旧社屋をこわすのだ!!展『ねぇ、何しに来たの?』」が開催される。

メインビジュアル (c)Fujio Akatsuka
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 マンガ家・赤塚不二夫(1935〜2008)が設立したプロダクション「フジオプロ」。その旧社屋が解体されるのに伴い、「フジオプロ旧社屋をこわすのだ!!展『ねぇ、何しに来たの?』」が開催される。

 フジオプロは1965年に設立。1970年は中落合の古い木造家屋に移転し、78 年に鉄骨造地上3階建ての仕事場兼赤塚不二夫の自宅に建て替えられた。以降、改装を繰り返しながら40年以上が経過したが、老朽化のため取り壊しが決定している。この解体を前に開催されるのが本展だ。

(c)Fujio Akatsuka

 赤塚不二夫の娘でフジオプロ代表の赤塚りえ子は、このイベントについて次のようなコメントを寄せている。

 「仕事に限らず遊びでも、赤塚を中心にいろんな方と楽しいことをして、たくさんの作品が生まれた場所『フジオプロ』。このままただ壊してしまうのはもったいないと感じ、建物『フジオプロ』とさよならする前に、様々な分野から多くの方に参加していただき、何か一緒に楽しいことをすることこそフジオプロ的なのではないか…?と考えました。そこで、『バカは真面目に』をモットーに、フジオプロ旧社屋で展覧会やイベントを開催することを思いつきました」(リリースにより一部抜粋)。 

 参加作家は∈Y∋、赤塚不二夫、浅野忠信、安齋肇、伊藤桂司、KAZ、川口貴弘、北見けんいち、木村知夫、黒田征太郎、五木田智央、斉藤あきら、しいやみつのり、しりあがり寿、高橋キンタロー、タケヤマノリヤ、田名網敬一、タナカカツキ、てらしまけいじ、中野裕介/パラモデル、野上眞宏、みうらじゅん、吉勝太、Rieko Akatsukaほか。

 展示は、赤塚不二夫をオマージュしたアート作品のほか、壁画やフジオプロの年表階段、秘蔵プライベートフィルム上映、赤塚不二夫の原稿原画、なつかしのグッズ、アシスタントとの思い出、ライブやトークショーなど盛りだくさんの内容。赤塚不二夫に共鳴した作家たちの熱量に期待したい展覧会だ。

(c)Fujio Akatsuka